おはようございます。
「かさぶた」とは出血した血液が固まったものです。
そもそも植毛では新しい毛穴を作成すること自体が、頭皮に穴(毛穴)をあけるので
この作業で必ず出血は起こります。
オペ後一日目のかさぶた
しかし毛穴のサイズと移植毛のサイズがほぼ同じであれば、出血は最少ですみますので、
結果かさぶたはほとんど出来ません。
「長井式オペ直後かさぶたなし」
「オペ後1日のかさぶたなし」
「オペ後1週間かさぶたなし」
しかし、一般的な植毛で作る毛穴は移植株と比べて大き目です。
その為、植えるのは簡単ですが、かさぶたが出来るのです。
元々我が作る毛穴と移植毛を同じ大きさすることの意義は、「適切な接着」の為です。
移植した組織が生着する為に重要な要素が接着なのです。
これが適切であれば、生着率が改善することは明確です。
かさぶたが出来ないという事は副次的なものですが、
結果患者さんがすごしやすくなるのであれば、幸いだと思います。
一般的な植毛で作成される毛穴と面積は
①注射はり22G 約1mm径のホール 0.5mm×0.5mm×3,14=0.785mm2
②植毛針 A 約1mm内径 外径を加えると 約0.8mm2
B約0.9mm内径 0,45×0,45×3.14=0.635mm2外径込で約0.7mm2
③ 0.63mmホール 0.315×0,315×3,14=0.311mm2
④長井式で使用する0.8mmマイクロブレード 0.8mm×0.13mm=0.104mm2
0.9mmマイクロブレード0.9mm×0.13mm=0.117mm2
敢えて計算してみると、このような結果になります。
特に世界最小の毛穴と言っている③は0.311mm2
④は大きい方でも0.117mm2 どちらが小さいかはこの数字が明確に物語っています。
面倒でも大変でも、結果が変わるのなら我々はその手間をいといません。
しかもやっているうちにどんどん時間短縮は出来ていきます。
左から20G、22G針、ノクトールブレード、長井式でのブレード1.0mm、0.9mm0.8mm
何がいい悪いではないのです、ただ結果が出る為の努力を欠かさないことが大切です。
年末から今年始まり、なんと2つも新しい移植のTIP(コツ)を発見しました。
更に今まで以上の結果が出ます!
アメリカ毛髪学会専門医試験官
アルタス公認国際インストラクター
長井正寿
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